夏の行事と祭り

衣替え

 平安時代から伝わる行事で、6月1日に冬服から夏服に替えます。逆は10月1日ですが、冷暖房が発達し、あるいは多様な繊維も開発され、あまり意味がなくなってきています。ですから、厳密な衣替えにこだわる必要はなく衣類を入れ替える日と考えて、梅雨時や夏に備える区切りの日にしてはいかがでしょうか。
 ただし和服の場合はしきたりが大切で、この日から単衣になります。盛夏の7〜8月は絽や紗の薄物、10月になると袷にもどり、翌年5月までこれで通します。

輪くぐり

 6月の晦日、大はらいの日に行われる輪くぐりは、茅で作った大きな輪を神社の参道につり、これをくぐって疫病や悪魔よけをするものです。
 夏に向かい、赤痢や疫痢などの予防に行われましたが、今でも二荒山神社など



で行われています。7月になってから夏祭りとして行われているところもあります。

七夕

 7月7日は七夕です。もともと旧暦の行事なので、今でも月遅れの8月7日に七夕を祝うところは少なくありません。牽牛星と織姫星が1年に1度、会うことが許される日。中国から伝わった行事ですが、五節句のひとつとして普及したのは江戸時代になってから。短冊に恋の願いや、書、歌などの上達の顧いを書いて笹竹に結びました。
 願い事を星に祈るお祭りとして定着していますが、サトイモの葉の朝露を集めて墨をすること、翌日、笹竹を川に流すことなどの風習が続いています。

土用丑の日

 土用とは立春、立夏、立秋、立冬の前18日間をさし、四季それぞれの最もそれらしい時期にあたります。
 単に土用といえば夏をさし、8月7日ごろ、立秋の前18日間で、1年で最も暑い時期です。土用の丑の日に、夏バテ防止にウナギを食べる習慣が始まったのは江戸時代から。地域によりドジョウ、シジミ、牛肉などを食べる地域もあります。

お中元

 中元とは、中国の暦法で7月15日のことをいいます。この日は日本のお盆と重なるため、お盆にやりとりする贈り物をお中元というようになりました。
 贈り物はもともと仏への供物でしたが、江戸時代あたりから、お世話になった人や、上役、上司などへの贈り物へと変わりました。贈る時期は7月1日〜13日までの間、持参できない場合はあいさつ状を添えるか、便りを出すのが礼儀です。

お盆

 旧暦7月15日を中心に、先祖の霊に供物を供えて供養する行事。県内ではひと月遅れの8月に行われます。
 起源はインドの伝説。釈迦の弟子である目蓮の母が死後、餓鬼道に落ちて苦しんでいるため、釈迦の教えに従い7月15日に供物を供えて供養したら極楽浄土にいくことができたというものです。
 盆の準備は墓掃除などを7日から始め、13日までに盆ゴザや盆棚をつくり、ぼた餅やうどんなどのお供えを用意します 13日は迎え盆。お墓に先祖を迎えに行き、提灯をつけて帰り、縁側に水を汲んで先祖の足洗いにします。
 お盆明けの16日は先祖が霊界に戻る日。仏壇で別れ、墓地まで送り、お供え物をゴザに包み、置いてきたり、焼いてきたりします。
 また、死者の霊をなぐさめるための盆踊りも、全国各地に民謡とともにいくつも伝わっています。


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