真岡市長インタビュー 井田 隆一 市長

“ほっと”な地域創造

旧二宮町と合併してさらなる飛躍を目指す真岡市。栃木県内でも早くから工業団地に優良企業が進出し、ハイテク都市の顔を持つ半面、田園風景の中にSLが走り、歴史的な文化遺産も残る。将来を見据えて、市民を主体にしたふれあいの地域をつくる。

観光客でにぎわうSLや温泉
■真岡市の概要をお話しください。
井田隆一市長
井田隆一市長

 平成21年3月に旧二宮町と合併し、新生真岡市となりました。中心部を国道号が縦貫。第3セクターの真岡鐡道株式会社の真岡線が自然環境豊かな田園地帯を走っています。また、北関東自動車道が東西に通り、交通、物流面での整備が飛躍的に進んでいます。歴史的には日光開山の祖、勝道上人誕生の地であり、親鸞聖人が関東での布教の要とした高田山専修寺や、二宮尊徳が地域復興に尽力した拠点の桜町陣屋などの文化遺産が保存され、江戸時代には真岡木綿の特産地でした。昭和30年から40年代にかけての工業団地の開発によって、90社が操業する大規模なハイテク都市ともなりました。

■真岡市で特に自慢したいものは何でしょうか。

 真岡線は明治45年に開業しました。国鉄、JRを経て真岡鐡道株式会社へ引き継がれ、土、日や祝日にSLが走っています。SLがモチーフの真岡駅は、地域情報センター機能を備え、さまざまな情報を提供しています。また、真岡はかつて上質な晒木綿の産地でした。商工会議所を中心に復興を図り、県の伝統工芸品として生まれ変わりました。「真岡木綿会館」では、製品づくりの見学や機織り体験ができ、観光情報の発信基地の役割も担っています。「真岡井頭温泉」は、バーデプールという健康増進型プールを併設し、大浴場、露天風呂、大広間などが充実したリラックス空間です。特産のイチゴは、約630戸の農家が年間約8900トンを出荷し、年間売り上げは約80億円。日本一の“イチゴ王国”です。

観光資源を新たに掘り起こし
■今、まちづくりで特に力を入れていることをお話しください。

 まず、「観光ネットワークの構築」です。本市には核になる強い観光資源がなく、魅力をPRする機会が少なかったと思います。現在、「真岡市観光ネットワーク検討委員会」を設置し、観光に関する検討をいただいています。「地域情報通信基盤整備事業」は、市内の情報格差を解消するため、国の補助を受けて、光ケーブルを市内全域に敷設する事業です。市内全域で地上デジタルテレビ放送を含めた「いちごてれび」の視聴が可能になるほか、二宮地区の一部ではケーブルテレビの高速インターネットができる環境が整備されています。

“ほっと”できるまち目指して
■今後、どのような施策に取り組んでいくご予定でしょうか。
真岡市庁舎
真岡市庁舎

 平成22年度から31年度までの10カ年を目標とする基本構想と、平成22年度から26年度までの5カ年の前期基本計画から構成される「第10次市勢発展長期計画」(愛称「ベリー“HOT HOT”プラン」)を策定し、「だれもが“ほっと”できるまち 真岡」の実現に向け、各施策を展開しているところです。具体的には①暮らしやすさが実感できるまちづくり②学びと歴史・文化が豊かな心を育むまちづくり③思いやりと安心に満ちたみんな元気なまちづくり④自然と潤いがある安全快適なまちづくり⑤地域と産業が調和する活力あるまちづくりを掲げています。

市民自らが地域づくりに参加
■市民を元気にするために何をしていますか。

 市民が主体となった地域づくりを推進するため、「真岡市ふれあい地域づくり事業」を市全域で展開しています。また、真岡青年会議所との共催で「真岡市民討議会」を開催し、行政に関連するテーマを基に、毎年、市民の皆さんに自由闊達な意見交換を行っていただいています。このように、市民に「自ら考えて自分たちのまちをつくる」という意識を持っていただき、積極的な市政への参画を促しています。先ごろ、市のイメージキャラクターを募集し、「コットベリー」ちゃんが決定しました。これからいろいろな場面で登場します。

■中小企業と大企業に対する施策をお話しください。

 中小企業に対する施策としては、市商工振興資金の金利の引き下げや保証料の全額補助などを実施しています。また、商工会議所、商工会で発行している「プレミアム付き商品券」事業を支援。中小企業の勤労者の社員や家族のリフレッシュのための宿泊に助成する「元気アップ支援事業」も行っています。現在の本市があるのは進出していただいた工業団地各企業、事業所などのおかげです。工業団地への進出企業に対する助成とともに、緑化促進や雇用促進などへの助成も実施しています。また、本市は栃木県の産学官連携地域に指定されており、新技術開発助成など栃木県産業振興センターと連携しながら各種情報提供を図っています。

ふるさと散歩

【花の名所】井頭公園バラ園
 4200平方メートルの広さに270品種2000本の色とりどりのバラが植えられている。春のシーズンは特に華やか。赤、黄、白、ピンクなど、鮮やかな花々が来園者を楽しませる。
 開花時期は春が5月下旬から6月上旬。10月上旬から10月中旬の秋のシーズンも趣のあるバラが見られる。全体の株数の7

さまざまなバラが楽しめる井頭公園バラ園

さまざまなバラが楽しめる
井頭公園バラ園

割以上を占める四季咲き品種は、6月から8月中旬、10月下旬から11月中旬ごろの時期にもある程度は開花するという。
 バラ園に隣接してボタン園があり、4月下旬から5月上旬の時期には、大輪のボタンが開花する。ほかにシャクヤクも植えられている。


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