岩舟町長インタビュー 茂呂 幸司 町長

自然と調和のとれた発展を

岩舟町は慈覚大師円仁の生誕地として知られる古い歴史を持つ町。「いわふねフルーツパーク」「みかも山公園」などの施設が充実し、交通アクセスもいいため、首都圏からの観光客も多い。合併を視野に入れながら、自然と文化のまちとしての発展を目指す。

交通アクセスに恵まれ住みやすい町
■岩舟町はどのような町かご紹介いただけますか。
茂呂幸司町長
茂呂幸司町長

 栃木県の南部、関東平野の北に位置していて、交通アクセスに恵まれた町です。東北自動車道の佐野藤岡ICから10分圏内にありますし、平成23年3月には北関東自動車道が全線開通し、小野寺地区の岩舟ジャンクションで東北自動車道と接続されました。また、国道50号という大きな幹線道路が東西に走り、鉄道も東京と直通の東武鉄道と、JR両毛線があります。さらに佐野市という大きな商業圏が間近にあり、自然災害も少なく、全般に住みやすいところと言えるのではないでしょうか。岩舟町、佐野市、栃木市藤岡町にまたがる県立自然公園のみかも山公園や岩船山という名所もあります。

慈覚大師円仁が生まれ修行した地
■町で誇れるものはなんでしょうか。

 まず慈覚大師円仁という世界的な偉人が生まれた所ということです。円仁は幼いころに町内の大慈寺で修行をしました。その後、比叡山延暦寺で修行を積んで中国に渡り、仏教を広く日本に伝えた人です。他のゆかりの地とも連携して、「円仁サミット」のようなことができないかと思います。
 また、岩船山は町の名前の由来にもなっている名所です。山頂には高勝寺という由緒あるお寺を擁していて、県指定文化財の山門や三重塔があります。この山からはかつて岩舟石が切りだされ、自然破壊をもたらした「負の遺産」と見られる面もありました。しかし、うれしいことに、若い人たちがNPO法人を立ち上げ、石を採掘した跡の独特の景観を生かしたまちおこしに取り組んでいるのです。著名なミュージシャンを招いて行われる「岩船山クリフステージ」は、平成22年で10回を数え、全国からたくさんのファンを集める催しになりました。
 岩舟町は県内一のブドウの産地でもあります。ブドウといえば栃木市大平町が有名ですが、実はわが町が県内一の産地で特産品なのです。これらを観光に生かした「いわふねフルーツパーク」が、みかも山公園、とちぎ花センターの隣接地にあり、観光客にブドウ狩りを楽しんでもらっています。ブドウ以外にも12月から5月まではイチゴ、6月からはブルーベリー、秋はブドウ、ナシといった具合に、1年を通していろいろなフルーツがあります。町の基幹産業である農業を生かしながら、観光と絡めて発展させていくことが重要です。

佐野市との合併を目指す
■まちづくりで力を入れていることはどういったところですか。
岩舟町庁舎
岩舟町庁舎

 第一に知名度を上げることです。栃木県そのものが地味だと言われていますが、岩舟町はその中でも特に知名度が低い。名前を知ってもらい、町に来てもらえるようにしたい。そのためには私自身が出ていって、どんどんトップセールスをやるつもりです。町民の皆さんには、町と町民が一体となった協働の精神でまちづくりをしようと呼びかけています。また広域の連携も欠かせません。首都圏からフルーツパークに来てもらえるお客様も多いのですから、そうしたことが一層重要です。

■今後の展望はいかがですか。

 佐野市との合併が今の岩舟町の方向性だと思っています。もともと消防や衛生施設は佐野市と一緒の広域行政組合でしたから、その点でも深い付き合いがありました。佐野新都市という大きな商業圏が近く、岩船山や村檜神社などの文化遺産も佐野市と隣接しているわけですから、大きなルートで一体化ができると思いますね。

北関東自動車道の開通を契機にさらに飛躍
■栃木県全体の活性化のために岩舟町は何ができると思いますか。

 大きなことも言えませんが、例えばスカイツリーの中に開設しようとしている栃木県のアンテナショップでは、岩舟町も可能な限りのお手伝いをさせていただこうと思っています。また、北関東自動車道が全線開通して、茨城と群馬を結ぶちょうど中間地点になります。通過点にならないよう特色ある町づくり、県づくりに取り組まなければなりません。

■企業活動への支援はどのように考えておられますか。

 岩舟町では大きな工業団地の造成が難しく、企業誘致もできませんでした。ただ、経済状況をみても国内の工場誘致はますます難しい時代になっていますので、今のところ工業団地の造成は考えていません。基幹産業はやはり農業で、米麦が減る中、ブドウ、ナシ、イチゴなどの果樹や園芸作物が中心になっています。自然も残しつつ、住環境が整備された環境を子どもたちに残してあげたいと思います。

切手でバードウォッチング

平和のひかり
(1995年発行 日本)
 ハトはLOVE(愛) & PEACE(平和)の象徴として世界中の切手にデザインされています。特に、平和の象徴として発行する場合にはハトとオリーブの小枝がセットになっているようです。
 これは『旧約聖書』の一節にある「大洪水のあと、ノアが陸地を探すために放ったハトがオリーブの小枝をくわえて帰って来た」ことに由来するものです。

平和のひかり

 日本では戦前に発行された切手を除いて、ハトとオリーブを組み合わせた切手は発行されていません。
 1995(平成7)年8月に広島・長崎平和祈念をテーマに発行された切手はハトと原爆ドームがデザインされています。中心には原爆ドームが描かれ、その光背として白いハトの形で平和への祈りが表現されています。


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