芳賀町長インタビュー 豊田 征夫 町長

教育、子育てに力点

規模の大きい工業団地が財政を支え、県内唯一の不交付団体である芳賀町。循環型社会の構築、教育や子育て支援体制、高齢者対策などが整った、より一層暮らしやすい環境をつくっていく。同時に目指すのは町民の協働による心が通い合うまちだ。

2つの工業団地に100社が立地
■芳賀町がどのような町か、概要を紹介していただけますか。
豊田征夫町長
豊田征夫町長

 地形的には平坦な町です。東西の台地にはナシなどの畑作地帯や里山が広がっており、中央地帯は五行川、野元川が貫流していて穀倉地帯になっています。農産物としては米を主に、イチゴ、ナシなどが生産されています。町としては特にイチゴの栽培に力を入れています。工業関係では2つの工業団地があり、100社が立地しています。税収の64%が企業からのもので県内唯一の不交付団体です。市街地については南部地区の区画整理事業を行い、平成24年に完了する予定です。続いて祖母井の中部、北部も整備する計画です。

指導助手など独自の教育施策採用
■町で自慢になることを挙げていただけますか。

 観光面では、工業団地にある「かしの森公園」で開かれるさくら祭りに、たくさんの人においでいただいています。また、「道の駅はが」には、〝美人の湯〟として知られる「ロマンの湯」、農産物直売所やアイスクリーム、レストランなどの施設「友遊はが」があって、多くの人でにぎわっています。そのほか、学校教育に力を入れていて、独自の施策として学習指導助手、英語指導助手を雇用して学力の向上に努めています。学校給食も子どもたちの顔が見える単独校方式で、地元農産物を使う地産地消率も50%になっています。

町内全域に光ケーブル整備へ
■まちづくりで力を入れているのはどのような点でしょうか。
芳賀町庁舎
芳賀町庁舎

 町民の声を聞くことが一番大切だと思いますので、地区懇談会や月2回の町長と対話の日、町長へのメッセージ、広報に掲載された意見などから町民の皆さんの声をいただいて、まちづくりに取り組んでいます。
 町民満足度のアンケートを実施し、町の望ましい姿をお聞きしました。それによると、福祉が充実したまち、自然環境が豊かであること、子育て環境が整っていること、道路網が整備されていること、環境にやさしいなどが挙げられました。これらを踏まえて、今後、循環型社会の構築、子育て環境の充実、学校教育の充実、商工業の充実、高齢者福祉の充実、計画的なまちづくりの推進、高速通信網整備などを行いたいと思っています。

■具体的に挙げていただくと、どんな施策になりますか。

 教育については、これまでも中学生までの医療費の無料化、給食費の補助などに取り組んできました。今後も学力の向上、心の教育に力を入れますが、特に心の教育については、「早寝、早起き、朝ごはん」運動を、家庭とともに推進していきます。「光の道」事業では、国の補助を受けて町内全域に光ケーブルを敷設します。ケーブルテレビ会社と連携して「芳賀チャンネル」を設けるほか、地デジの難視聴地域の解消もできます。高齢者福祉は、29床以下の地域密着型介護福祉施設や、高齢者の見守りネットワークの整備を進めます。子育て支援では、3保育園のうち2つを民営化し、新しい建物を建築してもらおうと考えています。

地域の力活かす協働のまちづくり
■企業への支援策はどうお考えですか。

 中小企業が不況で大変なので、中小企業振興資金融資では町独自に、今年度から運転資金の融資限度額を1000万円に拡大し、保証料補助½(限度額5万円)、利子補給補助1%分の支援を実施しています。また、工業団地内の既存企業が新規設備投資で総額1億円以上の場合、新たに課税される固定資金税相当額について限度額5000万円まで1年間補助します。さらに、新規に土地を取得し進出した企業および既存企業が新規土地取得で事業拡張した場合は、固定資産税相当額と都市計画税相当額を3年間で合計1億円まで補助する誘致策を進めています。町内の工業団地には約23000人が勤めています。道路が混雑しますので、芳賀バイパスや新渡河橋へのアクセスの整備も進んでいます。町外からの通勤者が多いので、経済情勢をみながら、住宅団地の造成など、町内に住んでいただくための施策にも取り組みます。

■将来、目指すまちづくりをお話しいただけますか。

 協働のまちづくりですね。町民、町、議会など、それぞれの役割があると思います。地域でできることについては地域でやってもらうことが重要です。
例えば、先ほどの見守りネットワークなどは、地域の皆さんが隣近所を見て助け合う、昔でいえば〝結ゆい〟のようなものも必要なのではないでしょうか。社会のために何か役立ちたいと考えている人はけっこういるのです。ただ、きっかけがわからない。町や社会福祉協議会などが、その舞台をつくる役割を果たしたいと思います。

切手でバードウォッチング

ラーゲルレーヴとガンの群れ
(1958年発行 スウェーデン)
 スウェーデンのノーベル文学賞作家ラーゲルレーヴ女史の生誕100年を記念して発行された切手には女史の頭部彫像の背景にV字編隊で飛んでくる鳥の群れがデザインされています。V字編隊であることからガン類であることはわかりますが、それ以上に種名を特定する情報がありません。
 女史は教育委員会の依頼で、後に『ニ

ラーゲルレーヴとガンの群れ

ルスの不思議な旅』として世界中に翻訳された子ども向けの地理の副読本を書きました。ニルス少年がアッカ隊長率いるガンの群れと旅をする物語ですが、ガンの群れが子育てのためにひと夏を過ごしたのがラップランド地方。調べてみると、この地方で繁殖するガン類はオオヒシクイのようです。


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