野木物語

「水と緑と人の和でうるおいのあるまち」は、自然の穏やかな懐に抱かれて、理想的な生活を送るまち。「自然を大切に、個性的でうるおいのあるまちを
創る。魅力にあふれ、小粒ながらもキラリと光る、住んでいたいまちを創る」は町の目標。町と町民の未来へ向けて絶え間なく前進する。

見る

 現存する中で唯一完全な形を保っている国の重要文化財の①野木町煉瓦窯(旧下野煉化製造会社煉瓦窯)。ドイツ人技師ホフマンが1858(安政5)年に発明した赤レンガ焼成用輪窯。周囲約100メートルの16角形で屋根中央の煙突の高さ約25メートル。16の焼成室を利用して、焼成の余熱で次の室の素地を温めていく合理的な窯。1890(明治23)年に造られ約80年間使用された。現在は町の宝として保存運動を進めている。②友沼八幡神社は、歴代の徳川将軍一行が日光参拝するときの休憩所。当時は正面に筑波山を望む景勝地だった。とちぎ名木百選に③野木神社の大イチョウ。平安時代に坂上田村麻呂が植えたと伝わる。垂れ下がった気根の様子から、母乳の出ない人の厚い信仰がある。同神社は二輪草の群生地としても知られる。田園風景といたるところに平地林がみられるのも町の風景を特徴づけている。町は貴重な平地林の保全に力を入れている。

野木町煉瓦窯

野木町煉瓦窯

友沼八幡神社

友沼八幡神社

野木神社の大イチョウ

野木神社の大イチョウ

学ぶ

 ①野木神社は、およそ1600年前、仁徳天皇の時代の建立。田村麻呂が社殿を新築し、宮地を現在の場所に定めた。鎌倉時代になると、源頼朝が社領として田地を寄付、源実朝が神馬を奉納するなどした。現在の社殿は、1819(文政2)年に再建された。神社にある②黒馬繋馬(こくばけいば)図絵馬は江戸時代の高名な画家・谷文晁の作といわれる。また、江戸時代中期以降、測量などに使われた日本独特の数学・和算。その問題と解答を絵馬として奉納した算額も残る。境内には「一いっぴき疋のはね馬もなし河千鳥」と詠んだ③芭蕉の句碑がある。芭蕉の句碑は、1359(応永2)年建立の法音寺にも「道のべの槿むくげは馬に喰われけり」がある。同寺の境内や裏手には中世の城館の景観をしのばせる土塁や濠跡が残る。町郷土館は約15000年前からの町一帯の各時代の祖先の生活や文化の手掛かりとなる出土品や民具、文書などを展示している。

野木神社

野木神社

黒馬繋馬(こくばけいば)図絵馬

黒馬繋馬(こくばけいば)図絵馬

芭蕉の句碑

芭蕉の句碑

 県の南の玄関口として急速に発展している。JR宇都宮線や国道4号により、首都東京へ約60キロ、県都宇都宮へ約40キロで結ばれた首都圏に位置する。JR宇都宮線は所要時間約70分で、首都圏へのアクセスが可能。地形は平坦で、気候は温暖、地味も肥沃で気候風土ともに恵まれている。米・麦・果樹・施設園芸などの

野木駅

野木駅

農業が盛ん。交通の利便性から、住宅が急増し、ベッドタウン的色彩もみられる。野木駅前に広がる大型住宅地「野木ローズタウン」は1982(昭和57)年の第1期分譲開始以来、総戸数1600戸の大型住宅地となり、住宅都市・野木町の中心部にもなった。町南部には野木工業団地があり、さらに、町東部には民間開発の野木東工業団地が造られている。

遊ぶ

 ①赤塚ふれあい公園は、長い滑り台など子どもの楽しめる遊具が盛りだくさん。夏は、憩いの水辺での水遊びも人気。木々があり森林浴ができ、豊かな水辺が日の光で多様な景色を見せ、自然散策にも適している。公園に併設する②町健康センター「ゆ~らんど」。露天風呂やうたせ湯、ミクロ泡風呂、サウナ風呂などがある。泉質はナトリウム塩化鉱泉。健康と美容を考えた圧注風呂があり、風呂の中でエクササイズができる。雑木林に囲まれた緑豊かな中にある③町総合運動公園は野球場やサッカー場、テニスコートのほか、特別に犬を放せ、犬が遊べるドッグランがある。試行期間を経て2005(平成17)年7月に本格オープンした。赤塚自然の森は、気軽に自然散策できる森林。ふれあいの森、郷土の森、収穫の森、しずかの森、森の広場、・ドングリの森の6つの区域にゾーニングされている。遊歩道も完備され、レクリエーション活動の場にもなっている。

赤塚ふれあい公園

赤塚ふれあい公園

町健康センター「ゆ~らんど」

町健康センター「ゆ~らんど」

町総合運動公園

町総合運動公園

食べる

 町の名物として売り出しているひまわり油とひまわりクッキー。もともとは食用油を取るために植えられた。コレステロールの沈着を防ぎ動脈硬化や高血圧、心筋梗塞の予防効果があるリノール酸と不老長寿によいビタミンEを多く含んでいる。食用のひまわりの実にはリン、カリウム、カルシウムなどのミネラルや必須アミノ酸がたっぷりと含まれている。こんがり焼いたクッキーは、ほどよい甘さと香ばしさの独特の風味で、サクサクの歯ごたえだ。①矢畑むらづくり農産物直売所は真っ赤に熟したトマトや新鮮な地元産野菜を直売している。矢畑地区は特産品の②トマトの中核的な産地で大玉やフルーツトマトなど種類も豊富。所内の加工所で加工するナス、キュウリ、ハクサイなど季節の野菜の漬物が人気だ。匠丼屋てん八の③割烹おやじの天バーガーが受けている。契約農家の野菜などを秘伝の100%胡麻油で揚げたかき揚げをバンズに挟み特製のタレ味で食べる。

矢畑むらづくり農産物直売所

矢畑むらづくり農産物直売所

トマト

トマト

割烹おやじの天バーガー

割烹おやじの天バーガー

ふるさと散歩

【地域活動】野木ブランド
 野木町は特産品を使った「野木ブランド」の商品づくりに取り組んでいるが、町内の2軒の菓子店が開発した和洋のお菓子2点が、その第1弾として認定された。いずれも町のシンボルのヒマワリの種を使っている。
 1つは洋菓子店「ミルクブロッサム」の「ひまわりパイ」で、自家製のパイ生地

野木ブランド第1弾に認定された「ひまわりパイ」(左)と「ひまわり娘」

野木ブランド第1弾に認定された「ひまわりパイ」(左)と「ひまわり娘」

にヒマワリの種やクルミなどを入れたサクサク感あふれるパイ。もう1つは「御菓子司 すゞき」の「ひまわり娘」。ヒマワリの花をかたどった甘さ控えめの焼き菓子で、白あんにヒマワリの種が練り込んである。
 町は今後も年1回、野木ブランドの認定審査を行っていくという。

わが街自慢の逸品

ひまわり
 公害のない楽しい町として豊かに伸びることの願いを込め、青空へ向かって伸びるひまわりは「緑と太陽の町、野木町」のイメージにぴったりと1977(昭和52)年、町花に制定された。町全体で約200万本が栽培される。毎年7月下旬に『ひまわりフェスティバル』を開催。8月中旬ごろまでが見ごろ。

ひまわり

野木ものしり百科

●のぎ歳時記
1月 駅伝大会
3月中旬 渡良瀬遊水地のヨシ焼き
7月下旬 ひまわりフェスティバル
12月3日 野木神社の提灯もみ
●キャッチフレーズ
 ・やさしさとやすらぎに満ちた明るい
  まち
 ・小さくてもキラリと光るまち
●野木町出身の著名人+縁の人物
 つぶやきシロ―(お笑い芸人)/酒井若菜(女優)

提灯もみ

提灯もみ

●働き盛りが多い
 データによると、町の人口に対する生産年齢(15~64歳)比率は、県内のトップクラス。また、核家族世帯割合も高い。


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