結婚式に招かれた場合の対応やマナー

招待客へのおもてなしを最優先にします


招待状を受け取ったら

 結婚式・披露宴の招待状を受け取ったら、出席欠席にかかわらずなるべく早めに返信をします。非礼になりますので口頭だけで行わず、同封されている返信用ハガキを送ります。ハガキにはひと言お祝いのメッセージを添えるのが礼儀です。
 やむなく欠席する場合は、お祝いの言葉を書き添えたうえで欠席理由を簡潔に書きますが、身内の不幸などの理由は「やむをえない事情により」などとぼかした表現にします。夫婦連名での招待を受けた場合は夫婦で出席します。やむをえずいずれかが欠席する場合には理由を書き、「出席」としたうえで出席者の名前を記します。

結婚祝いを贈る

 結婚のお祝いは正式には挙式の前に直接持参して贈るものですが、最近は披露宴当日にお祝い金を持参することが多くなっています。販売店からお祝いの品を直接送ってもらう場合は、手紙やカードなどを別送します。表書きは「寿」か「御祝」とし、濃墨で送り主の氏名を書きます。水引は金銀か紅白の結びきりにします。

お祝いの贈り方

 お祝いは現金でも品物でもかまいません。品物の場合は二人の希望を聞いて贈ってもよいでしょう。披露宴にお祝い金を持参する場合は、お互いの関係や披露宴の規模も考慮した上で、披露宴の1人当たりの料理代に相当する額にやや上乗せした額が適当です。
 披露宴に招待されていない場合は挙式前に郵送します。額面は偶数は「割れる=別れる」を連想するので避け、割り切れない奇数の額にします。
 夫婦で招待された場合は二人分のお祝いを包みます。お札は新札を用意しましょう。お祝いの品を披露宴当日に持って行くのは避け、目録のみを渡します。

列席者の服装

 結婚式のようなフォーマルな場で和装・洋装にかかわらず礼装が基本ですが、会場や披露宴の規模、パーティーのスタイルなどによって服装の格を決めます。また、その披露宴における立場によっても変わります。
 格には最高位の正礼装に始まり、準礼装、略礼装があります。ホテルや結婚式場などの披露宴では正礼装か準礼装にあたります。レストランウエディングやゲストハウスなどのややカジュアルな披露宴でしたら準礼装か略礼装など、パーティーのスタイルや会場によって判断します。
 女性は和装の場合、両親や媒酌人、および親族の既婚女性の第一礼装は黒留袖です。洋装の場合は昼間はアフタヌーンドレスを、夜はイブニングドレスを着用します。バッグやアクセサリーなどは光るものがおすすめです。
 親族以外の列席者は、正礼装か準礼装にします。和装の場合、女性の第一礼装である黒留袖は親族や媒酌人が着るのが





写真提供:日本蘭科植物園

写真提供:日本蘭科植物園






一般的です。未婚女性は中振袖か訪問着、既婚女性は三つまたは五つ紋付の色留袖を正礼装として着用します。三つ紋や一つ紋の訪問着や色無地、付け下げは準礼装です。
 洋装の場合は、正礼装ならアフタヌーンドレスやワンピース、ドレッシーなスーツなどを着用します。なお、昼間は肌の露出を控えるのが基本です。
午後5時以降は丈が長くやや肌を見せるドレスで装います。正礼装ならイブニングドレス、準礼装ならカクテルドレスを着用します。
 なお、和装は披露宴の時間を問わず着られます。
 男性は和装の場合は黒羽二重の紋付袴が正礼装ですが、新郎や親族、媒酌人が着用することが一般的です。最近着物で披露宴に出席する若い男性も時々見かけますが、新郎と間違われやすいので緑や茶などの色紋付袴を略礼装として着用する人もいます。なお、袴は略礼装でも着用します。
 洋装の場合は、昼間の披露宴ならモーニングコートが正礼装。準礼装はディレクターズスーツです。夜は正礼装ならタキシード、準礼装ならカラータキシードを着用します。
 ブラックスーツは準礼装として着用できますが、白のネクタイを合わせるのは日本だけの習慣で外国人には奇異に映ります。海外挙式や外国人の多いホテルなどでは気を付けましょう。
 靴は昼の場合は紐靴、夜は紐のない靴を履きます。

披露宴のマナー

 披露宴における基本的なマナーを心得ましょう。
・遅くとも披露宴開始の十五分前には受付を済ませて会場に入りましょう。受付では氏名を名乗ってお祝いの言葉を述べ、芳名帳に記帳します。お祝い金を持参した場合は渡します。
・迎賓時に新郎新婦や媒酌人夫妻、両親の出迎えがある時は、ひとことお祝いの言葉を述べ、すみやかに会場に入ります。
・自分の席に着いたら同じテーブルの招待客にあいさつし、初対面の人には自己紹介をします。
・バッグは椅子の背もたれ側に置きます。
・乾杯の際にはグラスを目の高さまで上げます。グラス同士を合わせないようにしましょう。お酒が飲めない人は口を付けるだけでもかまいません。
・食事中は周囲のゲストと新郎新婦のことを中心に楽しく明るい話題で歓談します。
・スピーチ中に食事はしてもかまいませんが、内容に耳を傾け、スピーチの始まりと終わりには手を止めて拍手を送りましょう。
・披露宴がお開きになったらメニュー、席次表、席札と引出物を持って退出します。卓上花をゲストが持ち帰れる場合もありますが、主催者側からの案内がないのに勝手に持ち帰るのはマナー違反です。

司会を依頼されたら

 新郎新婦の知人・友人の司会はプロの司会とはまた違う、温かみのあるムードを創出することができます。
 当日のタイムスケジュールを事前に確認し、食事の配膳やお色直しの時間などの流れに沿ってスピーチなどの時間配分をします。綿密な進行表を作成しておくと当日スムーズです。新郎新婦の要望なども聞き、会場のスタッフとも打ち合わせを行っておきましょう。また、新郎新婦はもちろん媒酌人夫妻や両親、スピーチや余興を行う人の氏名や肩書、関係などを間違えないよう、確認をしておきます。「切る」「終わる」などの忌み言葉を使わないよう気を付けましょう。

当日の司会進行

 披露宴当日はまず会場に入ってマイクや司会席をチェックし、必要があれば会場スタッフと最終確認をします。そして控室にて新郎新婦、媒酌人夫妻や両親にあいさつし、スピーチなどをお願いする人にもあらかじめ順番を告結婚式に招かれた場合の対応やマナーげます。祝電を読む順番も世話役に確認しておきます。
 披露宴の開会宣言後は次の項目を話します。
一、新郎新婦へのお祝いの言葉
二、参会者への謝辞
三、自己紹介
四、媒酌人がいる場合は紹介する

 司会は披露宴の重要な進行役なので大役ではありますが、落ち着いて臨みましょう。不慣れですと早口になりがちですので、慌てずはっきりとした口調を心がけましょう。また、列席者に対し突然の指名は避けましょう。当日指名する場合には事前に了解をとるのが礼儀です。

スピーチを頼まれたら

 自分が頼まれた意味をよく念頭におき、快く引き受けましょう。スピーチの内容は新郎新婦からの要望があれば事前に聞いておきます。他にスピーチする人も確認して話がかぶらないようにします。
一、お祝いの言葉
二、自己紹介
三、新郎新婦との関係
四、新郎新婦とのエピソードなど
五、新生活へのはなむけの言葉

 新郎新婦の楽しいエピソードをユーモアを交えて話すと、会場が和やかになります。
 暴露話などは論外ですが、列席者が好まないような話や、特定の宗教、政治の話題なども避けます。

当日の世話役を頼まれたら

受付係
 受付は披露宴の顔ですので、主催者側に立って明るく礼儀正しく、丁重な対応ができる人に依頼します。親族がわかる人、会社や友人知人などの顔を知っている人など、新郎新婦側からそれぞれ1名ずつ合計4名でお願いするといいでしょう。
 当日は披露宴の約1時間前には会場に到着し、芳名帳や筆記具、受け皿、出席者名簿、席次表などの備品を確認しておきます。主催者側の立場ですので服装は派手にならないようやや控えめにします。

接待・案内係
 披露宴当日、招待客を控室やクローク、会場までご案内したり、会場やスタッフとの連絡などを行う役目です。できれば事前に会場の下見を行い、披露宴会場や控室、クロークやトイレなどの場所を把握しておきましょう。
 当日は早めに会場へ到着し、受付や会場のスタッフと段取りなどを確認します。媒酌人や主賓が到着したら家族に連絡し、ご案内します。

配車係
 披露宴当日、媒酌人夫妻や主賓の送迎手配、招待客へのタクシーの手配などを行う役目です。ハイヤーの運転手への御祝儀も預かっておきます。大きな会場の場合は会場のスタッフと連携して行います。

写真・ビデオ係
 プロに依頼するケースが一般的ですが友人などに頼みたい場合、施設によっては専属カメラマン以外は撮影できないこともありますので、会場側に確認しておきます。
 新郎新婦から依頼されたら具体的な要望を聞いておきます。事前に会場を下見しておくとよいでしょう。プロにも依頼している場合にはそちらを優先します。
 現像代やプリント代などかかった諸経費の精算方法などはあらかじめ決めておきましょう。披露宴の間カメラマンに徹してもらうのか、席を用意するのかもはっきり決めておきます。席を用意しない場合、新郎新婦は御祝儀を辞退し、披露宴の前にお食事を用意しましょう。

仲人・媒酌人を依頼されたら

 古来見合いを仲立ちした仲人は結納・挙式での仲人を務め、披露宴では媒酌人を務めましたが、恋愛結婚が多い現在では仲人を立てない結婚式も増えてきました。また、結納をしないカップルは、挙式・披露宴当日だけ仲人・媒酌人を依頼するケースも多く、一般的に「頼まれ仲人」と呼ばれています。
また、自営業を継いでいる(あるいは継ぐ予定)場合に、挙式・披露宴の仲人には結納の仲人ではなく取引先の関係者に依頼するケースもあります。
 いずれのケースにしても、仲人・媒酌人は両家の結納や挙式での立会人・証人という責任のある役割を担うため、社会的に信用の高い人物であり家庭円満であること、そして新郎新婦のよき理解者であることが望まれます。
 依頼を受けた場合、先述の条件に自分が不適格でないか冷静に判断し、3日以内には返事をします。その後両家の両親や新郎新婦とも顔合わせを行い、結婚式の形式や内容などの確認を行います。

婚約式や結納における仲人の役割

 婚約または結納における仲人は、婚約の立会人であり証人という役割をもちます。日程や結納の形式などは両家で決定された内容に従い、責任を持って役割を務めます。

仲人からの結婚祝い
 仲人・媒酌人といっても一般の招待客より多額にする必要はありません。
お互いの関係にもよりますが、通常の招待客の額面を目安として夫婦二人分に少々加算する程度の額にします。
 記念の品物でも構いません。ただし、挙式の1カ月前から最低1週間前までには渡しましょう。仲人・媒酌人が披露宴当日にお祝いを渡すのはマナーに反します。

仲人のあいさつ文の作成
 立ってスピーチを行います。
 新郎新婦の紹介もしますので二人に確認しておきましょう。時間的には約3〜5分が目安です。
スピーチの内容は次の通りです。
一、あいさつと参列者へのお礼
二、自己紹介(新郎新婦との関係)
三、二人の挙式の報告
四、新郎新婦の紹介
五、二人の将来について参列者へのお願い
六、媒酌人からのお祝いのことば

 参列者の顔ぶれや披露宴のスタイル・格式に応じて、親しみやすい語り口にするか、格調の高いスピーチにするかを考慮しましょう。
 服装は新郎新婦と格を揃え、正礼装もしくは準礼装にします。

挙式における仲人の役割

 仲人は挙式における立会人であり、証人の役割を果たします。キリスト教式の挙式では立会人として署名を行います。
 当日は、挙式の30分〜1時間前には会場に到着しましょう。会場で着付けや着替えをする場合には準備に余裕を持って到着します。到着後、両家の控室にてあいさつをし、進行やスピーチについての確認を行います。名前や会社名、肩書などの間違いがないよう注意しましょう。
 夫人は控室にて新婦のそばに付き添い、挙式中は緊張を和らげたり化粧・衣装などにも気を配ります。

披露宴における媒酌人の役割

 披露宴の開宴前に会場入り口に出向き、媒酌人は主催者側、両家代表者の立場で両親や新郎新婦とともに招待客を迎えます。
 新郎新婦の会場入場時には媒酌人が新郎の先導を行い、媒酌人夫人は新婦に付き添います。披露宴においては新郎新婦の席のそばに着き、両親代わりの存在として気配りをします。
 司会による開宴のあいさつに続き、媒酌人はスピーチを行います。媒酌人結婚式に招かれた場合の対応やマナー夫人は新婦のお色直しの際に新婦に付き添い退場しますが、会場専属の介添人がいたり、新郎新婦揃ってお色直しをするケースなど付き添いが不要の場合もあります。
 披露宴終了後は会場出口で新郎新婦、両家両親とともに招待客を見送ります。披露宴終了後は親族、新郎新婦、両親へあいさつの後、気を使わせないよう早めに退出しましょう。
 なお、媒酌人は芳名帳には最初に氏名を記帳しておきます。

新郎新婦とのその後の交際

 仲人という役割上、新郎新婦が新婚旅行から帰ってきてからのあいさつや、お中元・お歳暮・子供誕生の報告を受けるなどの付き合いが続きます。新郎新婦との関係にもよりますが、頼まれ仲人でしたら贈答儀礼は3年を目安に辞退するのも配慮のひとつです。


このページの先頭へ

わが街を誇る。語る。育む